下関のふぐの老舗 日高本店 (株)日高食品 ふく豆知識

絵に描くととっても愛嬌のあるふぐですが、皆さんはどれくらいふぐについてご存知でしょうか?
このページでは、ちょっとだけ河豚についてご紹介しましょう。

ふぐってどんな魚

 ふぐといえば、すぐにお腹を大きく膨らませた姿を想像すると思います。それでは、何故ふぐは膨らむのでしょうか?
 理由は体の構造にあります。ふぐは背びれと尻びれをつかう泳ぎ方のため、早く泳ぐことができません。そこで、体を大きく膨らませ、威嚇して敵から逃げようとするのです。中には、腹部に棘を持つ種類もあります。しかしながら、膨らんでしまうとまったく身動きがとれなくなってしまうので、まさに命を懸けた行為なのです。
 ふぐは、胃の一部である特別な膨張のうというところに水を吸い込み、時々水を吹き出して砂の中に棲むエサをあさります。その吸い込む水の量は自分の体重以上にもなります。ふぐのことを英語で「Puffer」、「Blowfish」等と呼び、吹くものという意味です。
 そして、ふぐは体を大きく膨らますことができるよう、他の魚に見られるような肋骨をもっていません。そのため内臓を守るために発達したのが、コラーゲンを多く含む固い身だったのです。これが、食したときに他では味わえない歯ごたえの秘密です。
 その固いふぐの身は、他の魚のように厚く刺身にすると、とても噛み切ることができないため、芸術のように薄くひいた刺身にするのです。

ふぐの種類

生物学上フグ類は、硬骨魚類のフグ目に属しており、さらにモンガラカワハギ亜目とフグ亜目の2つに分類されます。それぞれの亜目には下に示す科に分類されます。

モンガラカワハギ亜目
イトマキフグ科
モンガラカワハギ科
カワハギ科
ハコフグ科
ギマ科
ベニカワムキ科
フグ亜目
ハリセンボン科
マンボウ科
フグ科
ウチワフグ科

このうち、フグ科の8属45種の標準和名は下記のとおりです。

シッポウフグ属
シッポウフグ
キタマクラ属
カザリキンチャクフグ、ハナキンチャクフグ、コバンフグ、ゴマキンチャクフグ、キタマクラ、シマキンチャクフグ
オキナワフグ属
オキナワフグ
サバフグ属
カナフグ、クマサカフグ、シロサバフグ、クロサバフグ、ドクサバフグ
ヨリトフグ属
ヨリトフグ
センニンフグ属
センニンフグ
トラフグ属
コウライフグ、アカメフグ、ムシフグ、クサフグ、タキフグ、メフグ、メガネフグ、ヒガンフグ、コモンフグ、マフグ、カラス、ナシフグ、ナメラダマシ、トラフグ、ゴマフグ、ショウサイフグ、シマフグ、サンサイフグ、コモンダマシ、フタツボシフグ
モヨウフグ属
ホシフグ、サザナミフグ、スジモヨウフグ、ミゾレフグ、コクテンフグ、モヨウフグ、ケショウフグ、ワモンフグ

トラフグ

 食用とされるフグのなかでは、最も高級魚とされています。胸びれのすぐ後ろに白く縁取られた黒く丸い紋があり、背と腹に小さい棘があるのが特徴です。
 産卵期は3月から6月。1年で約25cm、2年で約35㎝、70㎝以上になる大型種です。
 太平洋北西部、日本海西部、黄海、東シナ海に分布しています。
 ふぐ毒をもっているため、調理には免許が必要です。
torahugu.jpg

マフグ

体に棘がなく、なめらかなのでナメラなどとも呼ばれる。体長は50cm程度まで成長し、刺身にすると美味しい。現在は天然物が主流である。皮には毒がある。
クロサバフグ
体全体が黒味がかった色をしている。体長は40cm程度まで成長する。背と腹に小さい棘があり、南シナ海、東シナ海、九州西岸、九州から北海道までの太平洋側に分布している。

シロサバフグ

下関ではカナトとも呼ばれる。体は緑黄色で、背と腹に小さい棘がある。体長は35cm程度まで成長し、主として鹿児島以北に分布。クロサバフグに比べて、北方せいで漁獲量は少ない。